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柔らかな鎖

ARCHIVE PAGE: 2018年03月

憶えていて

憶えていてあなたの胸の奥にある誰にも侵されない静かな場所に私がいつもいることを憶えていて振り向けば咄嗟に眼を逸らす余裕のない不器用な人無理に興味のない振りをする臆病で正直な人誰かに心を開け放つことの出来ない自分を愛せない人軽はずみな言葉より安物の約束より不安定な未来を大切にする人ありのままに触れることを恐れる傷付きやすく優しい人憶えていてそんなあなたを手探りで迷いながらも 愛している私がいることを...
Category Present
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限界に近付いている

既に私の身も心も躊躇なく彼の動きに身を委ねていた欲望の炎は一気に燃え上がり快楽の階段を駆け足で登り始める時折聴こえる彼の低い喘ぎ声が私の内部を刺激し始め欲望が止め処なく溢れ出す彼の両の掌は私の乳房を下から押し上げるそしてそれは彼の動きに同調して大きく上下に揺さ振られその度に既に固くなっている突起が 刺激を受け更に震えて尖る充分過ぎるほど潤う場所はこれから起こるであろうことに期待で熱く火照り出すそれ...
Category Past
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そして 再び

私の名を呼ぶ彼の声が深い吐息と共に何度も聴こえてくる待ち続けた言葉は急速に無防備な心に浸潤し始める瞬く間に眼に涙が滲むぼやけた視界の先に眼を細めて私を見下ろす彼がいる私も彼に初めての言葉を告げる私も愛していると解っている当たり前だとでも言う様な口調で答えるけれどそれは本心を隠すための常套句落ち着きのない目線が彼の心を表している愛しくて思わず彼の首に腕を絡めるそれに応えるかの様に彼の口唇が私の口唇を...
Category Past
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何もかも忘れて

彼の動きが止まったことによってやっと彼を見詰めることが出来たどうしたのだろうかと私は不安に身を固くする彼は私を見詰めたままほんの数秒後……それは思いがけない言葉だった       私が一番欲した言葉 私が一番待ち望んだ言葉「愛している」絡めた指が痛いほど彼が力を込めるその痛さに 彼の言葉の重さを知る重なり合う視線と視線がお互いの気持ちを代弁するかのように離れたくないと感じているこのまま二人何もかも忘...
Category Past
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